INDEX

  1. 観客の皆様が応援に参加してくれる時が、1番嬉しい
  2. “あとひと押し”する応援を選手に届ける
  3. 選手を陰で支えるサポーターとして
  4. “試合を観る”から、“応援を共に作る”へ

INTERVIEWEE

観客の皆様が応援に参加してくれる時が、1番嬉しい


画像:東洋大學應援指導部主将の金澤琴菜さん    
―東洋大學應援指導部は創立からどれくらいの歴史があるのですか。
   
「前身となるものはかなり昔からあったのですが、應援指導部という現在の形になってからは、今年で36年になります。OB・OGの方々が各部の応援に来てくださることもあり、卒業生との繋がりが強い部活だと思います。」
   ―伝統のある部なのですね!金澤さんはなぜ應援指導部に入部されたのですか。
   
「高校時代、陸上をやっていた時に、たくさんの方に声援をいただいて力をもらっていたという経験が大きいです。選手の時に感じたのは、応援があるのとないのとでは、競技に向かう気持ちが大きく変わるということ。やはり応援されると『応援してくれる方のためにも、精一杯頑張りたい!』と気合いが入ります。今まで保護者の方や友達、学校関係者など、いろいろな方の応援がある中で競技に臨めていたので、今度は自分が選手を応援する立場になろうと思ったんです。」
  ―選手時代に応援の力を身をもって体験したからこそ、今度はその力を選手に注ぎたいと思われたのですね。応援をしていて1番嬉しい瞬間はどんな時ですか。
   
「選手の方々が勝つことはもちろん嬉しいです。ただ、1番嬉しいのはその場にいる観客の皆様が応援に加わってくださる時ですね。声を合わせてくださったりとか、手拍子をしてくださったりすると、みんなと一体になって応援ができているなと感じます。」
  ―“共に作り上げる”応援は盛り上がりそうですね!
   
「そうなんです!ただ、当日いきなりかけ声や手拍子を合わせるというのは少しハードルが高いみたいです。野球の応援の時は、来てくださった方々一人ひとりに『本日はご来場いただき、ありがとうございます。』と声をかけて、歌詞やかけ声を書いたコール集を渡したり、校歌や応援歌の時は『一緒に応援しましょう!』と声かけをしてはいるのですが……。かけ声や手拍子のタイミングがあまりよく分からないまま、応援が始まってしまうという感覚があるのかもしれませんね。」
   ―確かに、いきなりかけ声や手拍子のタイミングを合わせるのは少し難しいかもしれませんね。
   
「そこで、今回は応援に合わせて手拍子と声かけのタイミングを説明している動画を作りました!ぜひご覧ください!」
     
動画:東洋大學應援指導部による演舞の様子(手拍子と声かけのタイミング説明付き)
   

“あとひと押し”する応援を選手に届ける


画像:東洋大學應援指導部の演舞の様子  
―迫力ある応援ですね…!そして、かけ声や手拍子はコツをつかめば意外と簡単に出来そうな気がします。
  
「よかったです!事前にかけ声と手拍子のタイミングが分かっていると応援しやすいと思うので、応援前にこの動画をご覧になっていただけると嬉しいです。」
  ―部員の士気を高めるために何か工夫していることはあるのですか。
  
「応援前に必ず集合して、幹部が部員の前で一言ずつ伝えます。そこで『大会や試合に対する思い』や『大会関係者への感謝の気持ち』を言葉にすることで、雰囲気作りをするようにしています。私たちは応援やパフォーマンスで感謝の気持ちを伝えるしかないので、それを精一杯やっていこうという気持ちで応援しています。
  
あと今年から、入部した時と新しい学年が始まる春に、部員それぞれ個人の目標を立てて部室に掲げるようにしました。活動をする中でどうしても気持ちがブレてしまう時期はあると思うので、そんな時には自分で掲げた目標を見て、原点に立ち返るようにと部員には言っています。」
  ―他の部員が書いた目標が見えるというのも、刺激になりそうですね。金澤さんご自身はどのような目標を掲げていらっしゃるのですか。
   
「主将として、部員がついていきたいと思うような代を築くこと。一人ひとりがやりがいを持って取り組めるようにすること。そのために、後輩と積極的にコミュニケーションをとって意見を取り入れるように心がけることが目標です。また、部の活動全体として『選手に届ける』『あとひと押しをする』『気持ちを持って応援に臨む』という目標を掲げています。東洋大学の応援歌を届けることで、頑張っている選手をひと押しできたらいいなと思います。」
  

選手を陰で支えるサポーターとして

  
―4年生の金澤さんの代は活動期間が残りわずかだと思います。最後の応援にかける思いを教えていただけますか。
  
「いつもと変わりません。應援指導部を背負っている以上、どの応援に対しても同じ思いです。私たちは表舞台で活躍されている選手の方々を陰ながら支えるサポーター。その役割を全うして、選手に届く応援ができればいいですし、いつも通り最高の応援をして私たちは終わりたいです。」
  ―最後に、一緒に応援する観客の皆様に向けてメッセージをお願いします。
  
「できるところだけでも積極的に応援に参加していただけると心強いです!皆様と私たちで一体となって、応援を作っていけたら嬉しいですね。東洋大学として一丸となって、選手のサポートをしましょう!」
  

“試合を観る”から、“応援を共に作る”へ

金澤さんがインタビュー中で語っていた「観客の皆様と一体になって応援ができている時が1番嬉しい」という言葉にもあるように、東洋大學應援指導部は、「あとひと押しを選手に届ける」応援を会場全員で作り上げようとしています。そこには、“応援を指導するのではなく、共に作るのだ”という應援指導部の思いがありました。
  
会場で応援している彼ら彼女らの姿を見かけたら、ぜひ皆さんも“応援団”の一員として選手たちのサポートに加わってみてください。“観客”として大会や試合を観ていた時よりも、きっと楽しく感じるはずです。
  

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